イケイケドンドンで上昇していた株価が「もうこれ以上は上がらない」という天井に到達したら、あとは暴落するだけです。
できれば相場の調子が良いときだけ取引に参加して、暴落は避けたいですよね。
今回はそんな「株価の天井」や相場の過熱感を知る方法をご紹介します。
ここでご紹介するものをよく見かけるようになったら「売り時」です。速やかに手仕舞いして、相場の暴落と人々が絶望していく様子を眺めましょう。なお今回はテクニカルやPERといった分析手法以外の方法について取り上げました。
天井フラグ1:オフ会が増える
相場の天井が近づくと、株のオフ会が増えます。
プロも素人も含め全員が儲かっている状態なので、精神的にも金銭的にも余裕のある人が増えるからです。
(たまたま相場が良かっただけなのに)純粋に株の勉強をしたいとか投資仲間を増やしたいという方のほかに自慢話をしたがる人も集まるので、参加人数も増えやすいです。
天井フラグ2:新規上場(IPO)やM&Aが増える
相場が過熱していくと、株価的には景気が良くなったように見えます。こういうときはお金を集めやすいので、新規上場(IPO)する会社やM&A(会社の売買)をする会社が増えます。
この時期を逃したら上場するチャンスを失いますし、高値で会社を売り渡すこともできなくなるからです。
IPOの数が多くなってきたり経営不振以外の理由でのM&Aが増えてきたりしたら、景気後退・暴落への備えを始めたいですね。
天井フラグ3:投資のブログが増える
相場が天井に近づくに連れて、株やFX、不動産投資などについて書かれたブログが増えていきます。
人間は誰でも少なからず「誰かに認められたい」「褒められたい」といった欲求を持っていますが、投資で儲かってもこれらの欲求は満たせません。ブログはこれらの欲求を満たしてくれるので、投資で儲かる人が増えれば増えるほどブログの数も増えるわけです。
投資ブログの数はにほんブログ村でチェックできます。
ブログの数やIN・OUTランキングの数を見ることで、ブログをやっている人の数や現在どれくらいの人が投資に興味を持っているかがわかります。
天井フラグ4:情報商材が増える
ブログの数が増えるのに従って、情報商材の数も増えていきます。
情報商材とは
- 「10倍株の見つけ方」
- 「割安高成長株で1億稼ぐ方法」
- 「わずか6カ月で100万円を25倍に増やしたテクニック」
などの情報を商品として販売しているものです。
情報商材専門の業者や、note(ノート)などで販売されています。
情報商材は本屋さんやAmazonなどで売っている書籍と似たような性質を持ちますが、
- 何の取り柄も実績もない一般人でも販売できる
- 実績を偽ることができる
- 書籍を出版するよりも販売までの手続きがラク
- 販売者が自由に値段を決めることができ、内容に見合わない高額な値段が付けられやすい
- 購入するまでは中身を確認することができない
といった、情報商材ならではの特徴もあります。
情報商材が増えてきたらそれだけ一般人(素人)でも儲かっているということになりますので、相場の天井が近いと判断できます。
プロにとっては最高の狩場
以上のように、相場の天井を見極めたり過熱感を判断したりする方法があります。基本的には初心者が大量に参加してきている状態なので、地合いの悪いときから何年もやっていた投資家からすれば絶好の狩場ともいえますね。
また、オフ会やブログ、情報商材はいずれも自己顕示欲を満たすためのツールでもあり、「投資でお金を手に入れることはできても、心を満たすことはできない。」ということも示唆しています。
こうした人間の欲や心理状態を逆手に取れば、9割の人が負けている中で勝ち残ることができそうです。相場の天井を当てたり警戒感を強めたりするだけでなく、普段のトレードにも応用してみてください。
参考リンク:
相場の状態や過熱感を知るためには、下記記事にまとめた情報サイトも参考になります。まだ天井ではなくさらなる上昇が見込めるのか?それとも暴落前夜なのかを判断する材料としてご活用ください。