世界経済の後退リスクにより金(ゴールド)への投資が一時期話題になりました。
今回はこの”金への投資”をする際に、地金を買ったり積み立てをしたりするのではなく「日本の小判」を買った方がいい理由について解説します。
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金(ゴールド)は価値が落ちない
金が投資対象になるのは、数千年経過しても輝きを失うことが無く、なおかつ地球上での採掘量が限られていることから希少性が高いからです。
古代ローマ時代に使われていた金貨は相変わらず輝いていますし、数百年前に沈んだ海賊船から見つかった宝飾品も、金が使われたものだけはキラキラと光っています。
また地球上における金の埋蔵量は他の金属に比べると圧倒的に少ないため、使えば使うほど残存量が減り希少性は高まっていきます。
そのため時間経過と共に自動的に価値が高まるとも言えるため、投資対象になりやすいんですね。
株などの金融商品や不動産とは違い、価値が衰えず、なおかつ1グラム当たりの単価が高く保管場所にも困らないことから【有事の金】として重宝されることもあります。
戦争など有事が起こった際は、ネックレスなどに加工して簡単に国外に持ち出すことも可能です。
こういった便利さもあり、金はむかしから人気がありました。
金の価格の付け方
金を投資対象として見る際、重要なのは値段(価格)です。
小判にしろネックレスにしろ、金製品の値段を決める時には重要な4つの項目があります。
- 金自体の価格
- デザイン
- 古さ(時間経過)
- 希少性
の4つです。
細かい説明は省きますがこの4つの項目に照らし合わせて、金加工品の値段は決まります。
投資対象としての金の種類
投資対象の金の種類には、
- 地金(金塊)
- アンティークコイン
- 小判
といった現物の金や加工品の他、金価格に応じて値段が上下する投資信託のような金融商品も存在します。
こういったものを購入して将来値上がりしたときに売れば、差額の売却益を得ることが可能です。
小判は希少価値が高い
これら投資対象としての金の種類のうち、とくに希少価値が高まるのが【日本の小判】です。
通貨として利用されてきた金の加工品には海外のコイン等もあり、単純に古さだけで考えるといくら小判と言えども価値があるとは言い難いです。
しかし日本の小判は金と銀との交換比率の違いから、江戸時代に大量に海外に流出しました。
そのため投資対象として見ると小判というだけで希少性が高まり、値段も上がりやすいのだそうです。
江戸時代の日本の金銀為替レートが1:4だったのに対し、欧州では1:11。
このことが原因で大量の金が輸出されて銀が輸入されました。ヨーロッパでは銀貨11枚が必要なのに4枚で日本から金が輸入できたからです。
海外に持ち出された小判は金貨に改鋳され、日本に残った金貨は類稀なる価値を持ちます。
今後小判の希少性を崩してしまう可能性があるとすれば徳川埋蔵金ですが、いまのところ見つかっていません。
今後も見つかるとは到底考えられないので、時間が経つにつれてどんどん価値が高まっていくと予想されます。
有事の金として
ということで今回は金(ゴールド)が投資対象にされる理由や日本の小判がおすすめな理由について解説しました。
小判は純国産ですし状態の良いものは100万円以上で取引されているものもあります。
札束を保管するよりも場所が節約できますし、相続税対策になる・・・という話もあります。
預金封鎖や戦争といったリスクにも備えられますので、「有事の金」の1つの形として検討してみてはいかがでしょうか。小判の種類や取引価格は下記のリンクから確認できます。
小判の価格を見る
⇒ 天保小判