72の法則 資産運用

資産運用時に役立つ「72の法則」という法則をご紹介します。

この法則を使うことで、運用資金を増やすのにどれくらいの期間が必要なのかを簡易的に調べることができます。

「72の法則」の計算式

72の法則の計算式は以下のとおりです。

72÷運用利回り(%)=元本が2倍になるまでの期間

たとえば年利8%の金融商品があったとします。

この場合は72の法則に当てはめると

  • 72÷8(%)=9(年)

となり、元本が2倍になるまでに約9年必要なことがわかります。

100万円を年利8%で運用したら、約9年で200万円まで増やせるということですね。

月利8%だった場合は、約9カ月で2倍になります。

元本100万円、年利8%で計算してみると・・・

  • 1年目:100万円×1.08=108万円
  • 2年目:108万円×1.08=116.64万円
  • 3年目:116.64万円×1.08=125.97万円
  • 4年目:125.97万円×1.08=136万円
  • 5年目:136万円×1.08=146.9万円
  • 6年目:146.9万円×1.08=158.68万円
  • 7年目:158.68万円×1.08=171.38万円
  • 8年目:171.38万円×1.08=185.09万円
  • 9年目:185.09万円×1.08=199.9万円

72の法則通り、約9年で元本が2倍になりました。

年利6%だった場合は

  • 72÷6(%)=12(年)

になり、元本が2倍になるまでに約12年必要だとわかります。

実際に計算してみると・・・

  • 1年目:100万円×1.06=106万円
  • 2年目:106万円×1.06=112.36万円
  • 3年目:112.36万円×1.06=119.1万円
  • 4年目:119.1万円×1.06=126.24万円
  • 5年目:126.24万円×1.06=133.82万円
  • 6年目:133.82万円×1.06=141.85万円
  • 7年目:141.85万円×1.06=150.36万円
  • 8年目:150.36万円×1.06=159.38万円
  • 9年目:159.38万円×1.06=168.94万円
  • 10年目:168.94万円×1.06=179.08万円
  • 11年目:179.08万円×1.06=189.82万円
  • 12年目:189.82万円×1.06=201.21万円

こちらも72の法則どおり、約12年で元本が2倍まで増えました。

このように、72の法則を使うことで運用資産が増えるスピードが簡単に計算できます。

複利の法則により加速度的に増えていく

Money Plant

運用している資産は”複利の法則”により加速度的に増えていきます

複利の法則とは、運用元本に配当金や利子によって増えた分をプラスしていくことで、次の年には「運用元本+配当金+利子」の金額にさらに配当金や利子が加算されていき、翌年の資産増加量が徐々に増えていく法則です。

さきほどの元本100万円、年利8%で計算した場合を例にすると

  • 1年目:100万円×1.08=108万円(8万円の増加)
  • 2年目:108万円×1.08=116.64万円(8.64万円の増加)
  • 3年目:116.64万円×1.08=125.97万円(9.33万円の増加)
  • 4年目:125.97万円×1.08=136万円(10.03万円の増加)

・・・と、徐々に増えていく金額が上がっています。

これこそが資産運用の醍醐味です。

複利の法則により、ある程度の資産が作れれば途中からは資産の増加スピードが加速していきます。

利回りは同じでも、最初はほんの少ししか増えなかったのに途中からは莫大な金額が自動的に舞い込んでくるようになります。

配当金の再投資が条件

72の法則どおりに資産を増やしたいのであれば、配当金や利子が入金された際に、すかさず再投資することが条件になります。

再投資しない限りは投資元本が増えず、複利の法則も使えないからです。

たとえば100万円を高配当株に投資し、翌年5万円の配当金を手に入れたとします。

この場合は手に入れた配当金で別の高配当株を購入します。

これを繰り返すことで徐々に保有株数が増え、受け取れる配当金の金額も増えていきます。

資産運用の計画作りに

以上のように72の法則

  • 運用資金が2倍になるまでの期間を求める簡易計算式
  • 配当金の再投資が条件
  • 複利の法則により、途中からは資産増加速度が速くなる

というものになります。

老後に必要な資産やセミリタイアに必要な資金を貯めるのにどれくらいの期間が必要なのか?を調べることもできるので、資産運用の計画作りにも役立ちます。

お金を運用するうえで知っておいて損はない知識ですので、この機会に覚えておき、ご自身の資産運用に役立ててください。

参考リンク:

資産運用には節税の知識も必須です。なるべく支払う税金は少なくし、口座残高が増えるように努力しましょう。株式投資の場合は下記の方法で節税できます。

【年末恒例】株式投資の「節税売り」の方法と節税売りが出やすい銘柄

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