あなたの「トレードにおける悩み」はなんですか?
投資をしていれば誰もが気になってしまう質問とその回答を多数の投資家たちに投票してもらったのでご紹介します。
漠然とした質問をしても回答に困ると思うので、投資で陥りがちな7種類の悩みに絞って質問しました。質問内容と回答結果は以下のとおりです。
- 感情が邪魔をして思い通りのトレードができない 191件 (19.5%)
- チャートに張り付く時間が取れなくて、チャンス相場を逃してしまう 206件 (21.0%)
- あとからチャートを見ると、自分のシナリオ通りにレートが動いていることが多い 152件 (15.5%)
- トレードは安定してきたけど怖くてロット数を上げられない 53件 (5.4%)
- 利益確定が上手くできない 154件 (15.7%)
- 損切りのルールが守れない 100件 (10.2%)
- 行動力がなく、学習や検証作業が進まない 85件 (8.7%)
- その他(コメントください) 39件 (4.0%)
時間を確保できたとしてもトレードチャンスを獲得できるわけではないし、投資成績が向上するわけでもない
回答結果を見ると『2、チャートに張り付く時間が取れなくて、チャンス相場を逃してしまう』が 206件 (21.0%)と最も多く、投資に関わるたくさんの方々が「時間さえあればトレードのチャンスを逃さずに済み、もっと大きな利益をあげられるのに!」と考えていることがわかります。
実際にはトレードの時間を確保するために専業トレーダーになるなどして、一日中チャートを確認できるようになればトレードの成績が向上するという単純な話ではありません。しかし約2割の投資家たち、おそらく日中は本業の仕事に励みつつ夜間など仕事が終わってからトレードに取り組んでいる方たちの中には、時間さえあればもっと資産が増やせる、時間さえあれば投資の成績が向上する、時間さえあればもっと稼げるなどと考えていることがわかりました。
これはかなり甘い考えでして、投資に限らずフリーランスで仕事(副業)をしている方にも共通する話なのですが、専業化して一日中トレードに取り組めたとしても劇的に成果が向上することはありえません。
この理由としては、
- 専業化することで時間的な余裕ができすぎてしまい、テレビを見たりネットサーフィンをしてしまうなど「サボってしまう」から
- 「専業化したのだから絶対に失敗できない」というプレッシャーに押しつぶされ、トレードにおける成功率が下がるから
といったものが挙げられます。
いずれにせよ「時間さえあれば・・・」と考えている人たちがたくさんの時間を手に入れたとしても、時間が確保できなかった時代とトレードの成績はあまり変わらないでしょう。
感情が原因の悩みが多い
今回は7項目に絞ってトレードの悩みを質問したのですが、実は半数の悩みは”あるもの”が共通の原因になっています。
そのあるものとは”感情”です。
「1、感情が邪魔をして思い通りのトレードができない」や「4、トレードは安定してきたけど怖くてロット数を上げられない」はストレートに表現されているので分かりやすいですが、「3、あとからチャートを見ると、自分のシナリオ通りにレートが動いていることが多い」についても、売買タイミングのシナリオを決めてからトレードを実行したものの、途中で怖くなったり作成したシナリオに疑問を感じてしまい、本来のシナリオとは違うタイミングで売買してしてしまった。しかしその後、改めてチャートを見てみると、事前に決めたシナリオ通りに売買していれば利益が出ていたのに・・・ということであり感情が原因の悩みです。また「6、損切りのルールが守れない」のも恐怖心や欲望といった感情が原因と言えます。
このように、投資やトレードと人間の感情は切っても切れない関係にあり、多くの場合、感情は投資やトレードに対してマイナスに働きます。
私たち人間は病気や障害でもない限り誰もが感情を持っており感情があるからこそ人間らしいとも言えるのですが、投資においては感情は邪魔なものであり、感情に流されずに淡々と取引出来た人だけが文字通り「人間離れした投資成績」を残せるのです。
トレードでは感情のコントロールが大事
欲や恐怖を抱いてしまったり、売買シナリオへの疑問(自信の無さ)を感じてしまったり、「時間さえあればチャンス相場を逃さずに利益が出せる」といった甘い考えをしてしまったりするのも、すべては我々人間が感情を持っていることが原因です。感情に惑わされない取引をするためには、ひたすら淡々と取引を繰り返すように訓練していくか、システムトレードのようなプログラム売買に任せるしかありません。
感情を排して淡々とトレードできるように訓練するのは長い時間と根気が必要ですが、システムトレードなら事前に設定したプログラムどおりに自動的に取引を実行してくれます。どちらを選ぶかはあなたの自由ですが、感情に惑わされて無駄な取引をしてしまったり負けトレードを繰り返してしまう・・・といった悪癖がある方は、一度システムトレードについて情報収集してみることをおすすめします。人間らしくいるためには感情が必要、しかし投資で利益を出すためには感情の存在は邪魔、というジレンマから手っ取り早く脱出することができます。