突然ですが、私は片付けが得意です。いらないモノは容赦なく捨てるし、必要最小限のモノだけで生活するのが上手だと自負しています。そのため、これまであまり断捨離や片付け術といったものに興味がなかったのですが、Amazonのキンドル本が無料だったので片付け術の本を読んでみました。

読むと自分はまだまだだな…と感じる部分があり、また、とても参考になる内容もあったのでご紹介します。

「何もない空間」を増やす

片付けをする際は、「何もない空間」「何もない面」を増やすと良いそうです。

ものがギッシリ詰まっているのではなく「ほどほどの余白がある」ようにします。ひと昔前の片付け術は「できるだけ小さい空間にいかにモノをぎっしり詰め込めるか」がブームでした。そのため一見すると綺麗に片付いているように見えるのですが、収納場所を開けるとモノが溢れ出てくるようなことがありました。これではモノの数は減っておらず、片付いているとは言えません。タンスやクローゼットにギュウギュウ詰めにするのではなく、適度な余白が出来るように収納し、なおかつ持ち物全体を一目で把握できるようにすると良いです。

同様に壁や床にも出来るだけものを配置しません。目に入る物の量が多いとそれだけで精神的に疲れてしまうので、できるだけ目に入るモノの量が少なくなるようにします。フックなどで壁にモノを掛けている家も多いかと思いますが、壁に掛けるモノも減らしましょう。

自宅に人を招くことで家の片付けをするようになる

親戚や友人、知人がよく訪問してくる人の家はよく片付いています。外部からお客さんが来るので、恥ずかしくないように片付けや掃除をするからです。

反対に全く人を招かない人の家は、際限なく散らかります。子や孫が独立し、人付き合いが無くなった老人の家がガタクタばかりでゴミ屋敷のようになるのはこのためです。

私の実家も例外ではなく、家の中が散らかっています。もう何年もお客さんを招いたことがないためです。数回だけキッチンのレンジ周りやトイレのリフォームで業者さんが家の中に入りましたが、廊下や玄関しか通らないのでリビングや他の部屋は汚いままです。

家の片付けや掃除をするキッカケにもなるため、定期的に自宅に人を招いた方が良いでしょう。

なお、お客さんを招く場合は全部の部屋を案内すると良いそうです。すべての部屋を案内することで散らかったまま放置する部屋や荷物を放り込む部屋が無くなります。家の中全体がキレイに片付くので、自宅に人を招く際は全部屋案内することをおすすめします。

もしどうしても外部の人を招くことができない場合は、客になりきって写真を撮っていくと客観的に自宅の散らかり具合が判断できます。

足りないくらいが丁度よい

戦後の物資不足の時代とは違い、現在ではモノも食料も溢れかえっています。こんな時代では、自分にとって本当に必要なものが何なのかがわからなくなってしまいます。

そこでおすすめなのが、「3/4で暮らす」という実験です。これまでの4分の3の量や回数で生活してみて、どうしても足りない場合だけ元の状態に戻します。

たとえば

  • 3日分の買い物で4日間過ごす
  • 1食分の食事の量を3/4にしてみる
  • お風呂のお湯の量を3/4にしてみる
  • 4日のうち1日は車に乗らない
  • 収納スペースのうち1/4は空ける

といったことをします。今の生活から1/4だけ削ってみるんです。

実際にやってみればわかりますが、1/4(25%分)だけ減らしてみても意外と問題なく生活できます。3/4で暮らすようになると不必要なものを買わなくなるので必然的にモノの量が減り、家の片付けにも一役買ってくれます。使うお金の量も減らせるので、貯金も貯まって一石二鳥です。

片付けは現代の必須スキル

大量生産・大量消費の時代において、片付けスキルは必須の能力とも言えます。便利なものを見るとついつい不要なものでも買ってしまいがちですが、なるべく買うモノは厳選して家にモノが溜まらないように心掛け、散らかってきたらすぐに片付けられるようにしたいですね。