お正月休みに投資の勉強として『3秒でバランスシートが読める本』を読みましたので、その感想です。
さすがに3秒でバランスシート(貸借対照表)が読めるようにはなりませんでしたが、企業の資産状況を把握することで将来の倒産リスクや成長性が素早く判断できるようになりました。
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なぜバランスシートが重要なのか?
企業の財務状況を把握して将来の倒産リスクや成長性を判断するためには、決算書を見るのが適切です。
決算書には
- 損益計算書(企業の売上高や利益など、経営の成績がわかる)
- 賃借対照表(企業が持つ資産、負債、純資産がわかる。別名:バランスシート)
- キャッシュフロー計算書(企業の現金が営業活動や財務活動によってどのように増減したかがわかる)
の3つに分かれており、これらを見ることで企業の”実態”が明らかになります。
本書はこのうちの「賃借対照表(バランスシート)」に注目することで、その企業が
- 倒産リスクのある企業なのか?
- それともお金を十分に持っている企業なのか?
- あるいは成長・発展途上の企業なの?
といったことを一瞬で判断できるようになることを目的としています。
なぜバランスシートに注目する必要があるのかというと、会社にとって一番重要な『お金』のことが赤裸々に書かれているからです。
その企業が本当に儲かっているのか?それとも数字をごまかすことで儲かっているように見せかけているだけなのか?がわかります。
『3秒でバランスシートが読める本』でわかること
『3秒でバランスシートが読める本』では、資産・負債・純資産の”バランス”を見ることで
- 債務超過
- 自転車操業
- 安定経営
- 成長経営
- お金持ち経営
- 金満経営
の6つのどれに当てはまるのかを一瞬で見抜く方法を解説した本です。
資産や負債をパズルのように表現することで、各経営状態が視覚的に判断できます。
だから早く読み込めるわけですね。
バランスシートは銀行や投資家たちも融資や投資の判断材料に利用しています。
赤字経営や自転車操業の会社にお金を出したら、最悪の場合、倒産してしまうリスクがありますからね。
我々個人投資家としては、そうしたヤバそうな企業、ヤバそうな銘柄を避けるためにもバランスシートは一瞬で判断できた方が良いです。銀行が見放したような企業の株を買っても報われる可能性は低いですから・・・。
『3秒でバランスシートが読める本』で経営状況を素早く判断できるようになれば、ライザップのような「儲かっているように見せかけて実は赤字の企業」を見抜けるようになります。
バランスシートの経年変化を見れば安定的な経営状態からさらに1つ上の段階へとステップアップしようとしている様子を感じ取ることもでき、成長株にいち早く気付き先回りして投資することも可能です。
また、「決算発表で増収増益だったのに株価が下がった銘柄」の株価下落の理由がわかったりもします。
実践的な付録
『3秒でバランスシートが読める本』には付録として、箱型バランスシートが作成できるエクセルデータがもらえます。
気になる銘柄は有価証券報告書などで貸借対照表のデータを入力し、財務状況を把握してください。
下の画像は例として架空の会社のデータを入力したものです。
ファンダメンタル分析に必須
バランスシートが正しく読めるようになれば、 見せかけの営業利益に騙されたりせずお金の”裏付け”のある企業だけに投資できるようになります。
『3秒でバランスシートが読める本』のテクニックを使えば無駄な損失を回避できたり投資家としてレベルアップできたりしますので、ぜひご一読ください。