優待 配当金 いつもらえる 株

高配当株への投資や株主優待銘柄への投資は、買った後でも株価が下がりにくく、かつ、定期的に配当金や優待がもらえるため初心者にピッタリな投資法です。

しかしやり方を間違えると、貰えるはずの配当金を受け取り損ねたり優待をもらえなかったりします。

 

このページでは、配当金目的での投資や株主優待を狙った投資をする際の、注意すべきポイントや正しい手順について解説しました。

配当・優待投資の基本について書いているので参考にしてください。

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まずは決算発表のスケジュールと権利確定日を確認!

まず確認しておきたいことは、配当金や株主優待は「株を買ったらすぐにもらえるもの」や「毎月定期的に証券口座に振り込まれるもの」ではないということです。

 

ほとんどの企業では4月~翌年の3月までを営業年度としてカウントしており、3カ月ごとに事業の進み具合や売り上げ状況などを報告しています。

この報告を「決算発表」と呼ぶのですが、

  • 年2回の配当がある企業では、9月の第2四半期決算と3月の本決算
  • 年1回の配当がある企業では、3月の本決算

の時点でその企業の株を持っていれば、配当や優待を受け取る【権利】が手に入ります。

 

ここで重要なのは、手に入るのはあくまでも【権利】であって、実際に配当金が振り込まれたり株主優待が自宅に届いたりするのは、各企業の決算発表から2~3カ月後になるという点です。

 

また、優待や配当を受け取るためには、各企業が定めた【権利確定日】までにその企業の株を持っている必要があります。

なぜなら、各企業の担当者は権利確定日の日付で株主名簿を調べ、その日の時点で株主名簿に記載されている人のところへ配当を振り込んだり優待を送ったりするからです。

 

権利確定日までに株主名簿に自分の名前が記載されるためには、権利確定日の3営業日前までに株を買っておく必要があります。

現在の日本の証券市場のシステムでは証券会社で株を買った後、実際に株主名簿に名前が記載されたり株の所有権が変わったりするのに3営業日かかるからです。

証券口座の買付余力が「3営業日後」で記載されていたりするのもそのためです。

3営業日前 証券口座

 

権利確定日の3営業日前は「権利付き最終日(最終売買日)」と呼ばれており、この日までに目当ての株を買っておけば、狙い通りの配当や優待が受け取れます。

権利確定日と最終売買日の一例を書いておきますと…

  • 権利確定日:9月28日(金)→最終売買日:9月25日(火)
  • 権利確定日:10月31日(水)→最終売買日:10月26日(金)
  • 権利確定日:11月30日(金)→最終売買日:11月27日(火)
  • 権利確定日:12月28日(金)→最終売買日:12月25日(火)

これはあくまでも一例であって、目的の企業の決算発表日(権利確定日)が10日や20日だった場合は、それぞれ権利確定日から3営業日前にズレるので注意してください。

”営業日”ということは土日や祝日を除いた取引可能日だけを数えるので、間違えないようにしましょう。

 

各企業の決算発表日は、日本経済新聞のウェブサイトで調べるのが便利です。

 

実際に配当や優待を受け取るまでの手順

ここまでの情報を一度整理しておきます。

 

配当金や株主優待を受け取るためには、

  1. 高配当企業や魅力的な株主優待の企業を調べてピックアップしておく
  2. 目当ての企業の決算発表日(権利確定日)を調べる
  3. 権利確定日から3営業日前(権利付き最終日)までに、その企業の株を買う
  4. 2~3カ月後、配当金や株主優待がもらえる

という流れです。

 

ちなみに権利付き最終日を過ぎてしまえば株主名簿には名前が記載されるので、3営業日後の権利確定日まで株を持ち続けなくてもかまいません。

実際、権利付き最終日の翌日には株を売ってしまう人も多く、権利付き最終日の翌日は株価が下がりやすいです。

 

高配当株の選び方や魅力的な優待銘柄の情報は、別のページで紹介しています。こちらもぜひご覧ください。