絶賛経営難の最中にある大塚家具 (8186)を傘下に入れたヤマダ電機(9831)から株主優待券が到着しました。

長期保有により優待券の枚数が増加

ヤマダ電機は年に2回株主優待を配布しており、3月、9月の権利確定日後、6月中旬、12月中旬ごろにそれぞれ優待券が株主の元へ郵送されます。

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長期保有株主への優遇制度も採用されており、私も1年以上の長期株主なため通常よりも多めに優待券が送られてきました。

本来であれば

  • 100株以上:4枚
  • 500株以上:6枚
  • 1,000株以上:10枚
  • 10,000株以上:50枚

なのですが、1年以上の継続保有(株主名簿に連続3回以上記載)の株主には1枚追加されるため優待券を5枚ゲット!わずか500円相当しか増加していませんが、チリも積もればなんとやらですのでありがたく使わせてもらいます。

ヤマダ電機では2年以上の継続保有者にはさらに優遇措置を行っており、来年にはさらにたくさんの優待券を入手できそうです。楽しみですね。

傘下に入れた大塚家具は現社長・大塚久美子氏がアキレス腱

ヤマダ電機と言えば最近大塚家具を傘下に入れたことでニュースになりました。

大塚家具、ヤマダ電機傘下に 家具・家電で相乗効果:日本経済新聞)

大塚家具の現社長・大塚久美子氏が社長に就任して以来、大塚家具は経営が傾いています。

ヤマダ電機側は経営不振の元凶である久美子氏を大塚家具の社長の椅子に座らせたままにするそうですが、普通に考えれば経営能力の無い人をトップのポジションに置き続けるわけがありませんし、株主も黙ってはいません。

ヤマダ電機が大塚家具を買収したことで、久美子氏を社長の座から引きずり降ろそうとする敵対者としてヤマダ電機の株主が加わることになりました。これまでも風当たりが強かったでしょうが、今後はますます久美子氏の社長としての立場が危うくなりそうです。というか、株主の立場としては早急に久美子氏をクビにしてもらって、大塚家具の経営の立て直しを図ってもらいたいと思います。

大塚家具とヤマダ電機のシナジー効果を期待

ヤマダ電機は社名からもわかるように家電製品の販売などを手掛けている会社です。

同社ではネット販売の普及によるライバルの台頭、人口減少による製品需要の減少といったマイナスの影響を心配しており、かつての家電製品だけを販売する形態から家電と家具をセットで販売する戦略にシフトしています。新業態店「家電住まいる館」はその成果です。

2018年は家電の販売面積を減らして家具の販売面積を増やした結果、猛暑によるエアコン需要を取り込むことが出来ず苦戦しました。今後は大塚家具を傘下に入れたことにより、住居に不可欠な要素である家電と家具の2本柱の経営に拍車がかかることになります。

大塚家具の社長がネックではありますが、子会社化して大塚家具の株式を51%保有しているためイザとなれば退任してもらうことも可能!創業以来築き上げてきた家電の販売ノウハウだけでなく、家具業界の販売ノウハウを手に入れたヤマダ電機が今後どこまで進化できるのか楽しみですね。

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