”投資”と聞くと株や債券、不動産を思いうかべる方が多いと思いますが、投資対象として他にも様々な商品が存在しています。

『観葉植物』もその1つで、お金が余っている時代では相当な高値で取引されているものもあるようです。私は観葉植物に詳しくないのですが、高額でも買い取りたいという方がいるんですね。

希少な観葉植物は高額で取引される

私も実際にヤフーオークションで検索してみましたが、高額なものがいくつかヒットしました。高いものだと270マンエン!

これらの出品物が値札どおりの金額で落札されるとは限りませんが、こんな”草”が底辺アルバイターの年収よりも高いというのは驚きました。

どうしてこんなに高い値段が付くのかというと、葉っぱの模様が珍しかったり植物全体の形状が珍しかったりして愛好家が欲しがるからです。

どこの世界にも愛好家は存在しており、一般人が興味を持たないようなことに興味を持ち、高い価値を見出してくれます。一般人にとってはただの草にしか見えなくても、愛好家を相手に商売することで希少な模様や珍しい形に対して付加価値を見出し、高額で買い取ってくれるんですね。

希少な観葉植物でどのように”投資”するか

植物の葉っぱの形や模様などは「遺伝子」によって決められています。

つまり、高額で取引されている植物の遺伝子さえ手に入れることができれば、オークションに出品されている商品と同じように高額で売れることになります。

ではどうやって植物の遺伝子を手に入れるかというと、観葉植物の場合だと『株分け』が一般的です。

植物の枝や根の一部を切り取ってから培養することで、理論上は同じ遺伝子を持った別の個体を作ることができます。人工的な方法により、遺伝子が全く同じクローンを作るわけです。

このクローンはオリジナルの個体と同一の遺伝子を持っているので、成長すればオリジナルと全く同じ模様の葉っぱが生えてきますし、形も同じになります。こうして株分けによりクローンを作りだしオークションで売れば、マニアが高値で買い取ってくれるという寸法です。

ただし、クローンを作って数が増えると、1つあたりの価値は下がります(減価)。

同じ時期に同じオークションサイトに出品すると値下がりが顕著になるので、時期をずらしたり国外のお金持ちを相手に売ったりするのがよさそうです。

  1. 希少な観葉植物を買う
  2. 株分けしてクローンを作る
  3. オークションサイトで売る

これを繰り返せば、最初の購入代金以上の金額を回収できます。

100万円で買った植物を株分けして10株に増やし、それぞれを80万円で売ることができれば800万円が手元に残ります。株分けや植物の世話をするのに経費がかかったとしても、うまみのある商売です。株式投資と同じで資産を育て、リターンを得る喜びを味わってください。

交配により新しい価値を生み出すことも

さきほど植物の葉っぱの形や模様などは「遺伝子」によって決められていると書きました。

遺伝子は交配によって新しい組み合わせを作ることができます。珍しい特徴を持つ個体同士を掛け合わせて新しい模様の個体を生み出すことができれば、高値で取引できるかもしれません。

植物の交配には時間がかかるし失敗することも多いので大変ですが、時間に余裕がある方は新しい価値を生み出すのに挑戦してはいかがでしょうか。

なお、有名な栽培家のクローン株や品評会でグランプリを取ったクローンも高値で取引されています。

まとめ

雑草バブルに投資してどのように儲けるかについて書いてきました。

まとめると、

  • 珍しい模様や形状の植物は高値で取引されている
  • 希少な植物は株分けによりクローンを作れる
  • クローンを作りすぎると減価する
  • クローン植物でも売ればお金になる
  • 希少個体を購入し、株分けして売ればお金が増える

ということになります。

投資というよりビジネスと呼んだ方が適切ですが、植物を育てるのが好きな方はぜひやってみてください。株分けしたあとは時々肥料をやったり適度に水やりをしたりするだけですので、時間があるなら挑戦する価値はあります。

まずは安い植物から始め、うまくいきそうなら高額なものを取引するのがよさそうです。

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