日本株、アメリカ株が不調で、さらに原油や銅などの資源、ついでに仮想通貨まで値下がりしている中、景気後退時に物色されやすいとされている高配当株を調べてみました。
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スクリーニング条件は利回り5%以上、時価総額1000億円以上、東証一部上場銘柄
高配当株のスクリーニング(検索)条件は
- 配当利回り5%以上
- 時価総額1000億円以上
- 東証一部上場銘柄
にしました。
時価総額が高くて株主数も多く、すぐに倒産することはなさそうな企業から選ぶためです。
スクリーニングはSBI証券を利用しました。
口座開設者は「銘柄スクリーニング」から条件を指定して検索することができます。
スクリーニング結果
スクリーニング結果の画面は以下のとおりです。
このうちリートや投資法人を抜いた純粋な個別銘柄だけをピックアップし配当金利回りと一緒に表記すると、
- アルパイン(6816):7.02%
- 東海東京フィナンシャル・ホールディングス (8616):6.99%
- 松井証券:6.91%
- 日産自動車(7201):5.93%
- SUBARU(7270):5.52%
- 日本たばこ産業(2914):5.29%
- 昭和シェル石油(5002):5.07%
- キャノン(7751):5.02%
となります。
景気に敏感な自動車産業や電器製品、金融関連、資源メーカーを抜くと日本たばこ産業くらいしか残りませんね。
米国株高配当銘柄に投資する方たちがタバコ株にこわだるのも納得です。
配当金利回りを4.5%に条件変更しても、
- あおぞら銀行(8304):4.95%
- みらかホールディングス (4544):4.85%
- LIXILグループ (5938):4.8%
- 東京エレクトロン (8035):4.66%
- JFEホールディングス (5411):4.66%
- 積水ハウス(1928):4.64%
- 阪和興業(8078):4.58%
- 岡三証券グループ(8609):4.54%
- 池田泉州ホールディングス (8714):4.53%
- 三井物産(8031):4.53%
- 東京海上ホールディングス(8766):4.52%
が加わるくらいです。
これを見ていると住宅メーカーや銀行・証券会社、資源メーカーなど景気敏感株が多く、利回りが高い銘柄というよりも最近の暴落で株価が下がり、計算上、配当金利回りが高まっているだけなんじゃないか?と不安になってきます。
いちおう東証一部の大型銘柄なので景気後退期でも倒産するようなリスクは少ないと思いますが、配当金利回りだけを見て投資先を選ぶのは危険だと感じました。
ここから景気が回復して株価も上昇するのであれば絶好の買い場ですが、相場の雰囲気はよくありません。配当金利回りに釣られて株を買っても、さらに株価が下がる可能性があります。
株価が下がれば利回りは高まるのですが、将来的には減配のリスクもあるため手放しで喜べるような状況にはなりません。
投資って難しいなあ~としみじみと感じました。
参考リンク:
高配当銘柄を選ぶ時には、利回りだけでなく自己資本比率や配当性向も調べる必要があります。詳細は下記記事にまとめてあるので併せてどうぞ。
配当金+株主優待の利回りで見ると、もっとたくさんの銘柄が見つかります。
10万円以下で買える銘柄もあるので、投資初心者さんや資金の少ない方はご参考に。