「まるごとバナナ」をご存知でしょうか?
まるごとバナナとは、山崎製パンが販売している菓子パンというかデザートのことで、スポンジケーキの中にクリームとバナナが丸ごと1本入っています。
製造しているヤマザキによると、1990年に初めて発売してから28年間にも渡って販売されており、現在では一日に約9万個が出荷されているそうです。
バナナとクリームをスポンジケーキで包んだだけなのですが、これが意外と美味しくて病みつきになります。発明した人は天才か!と思うくらいです。
バナナとクリームの相性が抜群で、砂糖などで味付けされた甘さではなく、熟したバナナとクリームの自然な甘さがうまくマッチして美味しさを引き立たせています。ちなみにバナナは1本1本人の手で皮を剥いているらしいのですが、一日9万本のバナナを手作業で剥くなんて尋常じゃないこわだわりを感じますね。バナナは甘さが引き立つように、よく熟した状態で使われます。そのため機械では上手く剥けないのかもしれません。
まるごとバナナの派生品
まるごとバナナはこれまで数々の派生商品が発売されており、
- まるごとチョコバナナ(ココアスポンジとチョコソースを練りこんだクリームを使用)
- まるごと苺(バナナの代わりに苺が入っている)
- ビッグまるごとバナナ&いちご(バナナと苺が一緒に入っているネット限定販売の商品)
- まるごとマロン(バナナの代わりに栗が入っている)
- まるごとバナナスペシャル(よくわからないけど何かがスペシャルになっている)
の他、プリンクリーム、アプリコットジャム、メープル、杏仁クリーム、練乳ミルク、ヨーグルト風味クリーム、塩キャラメル、生チョコの派生品も販売されたことがあるそうです。全部食べてみたい・・・。
製造方法は簡単そうですが、バナナをクリームやスポンジと組み合わせるという発想が付加価値を生み、長い期間に渡って愛され続けているのでしょう。
まるごとバナナの思い出
さて、歴史あるまるごとバナナですが、私にはちょっと変わったエピソードがあります。身バレする可能性があるのであまり詳しくは書けないのですが、数年前まで働いていた職場でのことです。
その職場では一緒に働いていた同僚や上司が別の支店に異動になると、残る人たちでまるごとバナナとコーラを餞別として送る習慣がありました。
なんでまるごとバナナ??なんでコーラ???と不審に思うでしょうが、伝統らしいので「そういうもんだ」ということで私も毎年異動者を餞別する行事に参加していました。
まるごとバナナは生モノなので、何日も前から準備しておくことができません。そのため異動日の前日になると、会社近くのコンビニを走り回ってまるごとバナナを確保したものです。
久々にまるごとバナナを食べる機会があり、むかしのことを思い出しました。
まだ食べたことがない方は、ぜひ一度味わってみてください。ボリュームと計算しつくされた甘さに圧倒されるはずです。