• ダイエット中なのにお菓子を食べてしまう
  • 夜寝る前にネットサーフィンを始めてしまい寝不足になる
  • 本当は明日の試験の勉強をしなければならないのにゲームがやめられない

こういった”悪い習慣”は誰もが持っているものです。これらの悪い習慣をやめられるのであれば今すぐにやめたいはず。

しかし問題なのは一度身に付いてしまった習慣はどんなに悪い習慣だとわかっていたとしても、本人の意思ではなかなか『やめられない』ということです。

今回は悪い習慣や悪い癖を治し、正しい習慣を身に付ける方法をご紹介します。

悪習慣を引き起こすトリガーを知る

チャールズ・デュヒックは著書『習慣の力』で習慣には3つの要素があると語っています。

  1. トリガー
  2. 行動
  3. 報酬

の3つです。

トリガーとはある行動(習慣)を引き起こすキッカケ(引き金)のことです。そのキッカケを機に行動が起こります。この行動は肉体的な行動の他に感情や思考パターンといったものも含みます。そして最後に報酬があります。「この行動をまたやりたい!」と思わせてくれるご褒美です。この3つの要素が繰り返されることによって、習慣が完成するのです。

しかも悪いことに、いつも同じ行動(習慣)を繰り返していると、人間はその行動をこれまでよりも強く記憶するため、行動はより自動的になって無意識でも行動するようになってしまいます。そのため悪い習慣だとわかっていても、無意識で行動してしまうためやめられないんですね。

つまり悪い習慣をやめたいのであれば習慣を引き起こすトリガーを見つけ、別の有益な行動と結びつける必要があります。

  • 寝る前にスマホを見るとネットサーフィンをしたくなってしまうのであれば、スマホを見た瞬間にストレッチを始めるようにすればいい
  • ゲーム機を目にすると遊びたくなってしまうのであれば、試験期間中はゲーム機を押し入れの奥深くにしまいこんだり、スマホ内のゲームアプリを削除したりすればいい

はじめのうちは抵抗があるかもしれませんが、悪い習慣をやめたいのであればトリガーを特定し、そのトリガーを無くすか別の行動と結びつけなければなりません。何度も繰り返し行っていれば良い習慣を脳が記憶し、だんだんと自動的に良い行動がとれるようになっていきます。

新しいトリガーを作る

悪い習慣をやめて良い習慣を作りたいのであれば、古いトリガーにこだわる必要はありません。新たに自分でトリガーを作り、良い習慣を定着させることもできます。

たとえば、

  • 夜寝る前に目覚まし時計セットしたら本を1ページだけ読む
  • 仕事から家に帰ってきたら、玄関でスクワットをする

などです。

読書や運動の習慣を作ることができるので、自分の人生にとってはプラスになります。できるだけ毎日無意識で行っている行動と関連付けたり、いつも行っている行動の”ついで”に良い習慣を行えるように仕組み化するのがコツです。

習慣が増えると効率的に生活できるようになる

習慣は「退屈でつまらないもの」というイメージがありますが、習慣を作ると効率的に生活できるようになるというメリットがあります。

ひとたび習慣を身に付けるとその習慣(行動)は自動的に行えるようになります。その結果「次に何をしなければならない」「こういうときはこうやって対応しなければならない」といったことをいちいち考える必要がなくなり、そのぶん他のことを考えることができるようになったり、苦労せずとも自然に行動できるようになったりします。

野球選手がバットを振るとき、何も考えずとも正しい方法でバットが振れるのと同じです。最初はバットを振るときに「もっと早く振って、角度はこれくらいで…」と試行錯誤しながら振っていたはずです。ところが何度も何度も繰り返すうちに自動的に最適な方法、最高のパフォーマンスを出せる方法で振れるようになります。

良い習慣を身に付ければ人生も好転します。できるだけ悪い習慣を取り除き、良い習慣を自動的に、無意識でも行なえるようになりたいですね。