東証一部に上場中の黒谷(3168)から株主優待のクオカード(500円分)が郵送されてきました。配当金も振込済み。

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権利確定から約3カ月で株主優待が到着

黒谷から送られてきたのは500円分のクオカード1枚です。

ツイッターやフェイスブックでは数日前から到着報告が相次いでおり、今か今かと待ちわびていました。

権利確定日が8月末なので、優待到着まで約3カ月かかったことになりますね。

 

株主優待の内容は

  • 100株以上:500円相当
  • 500株以上:1,000円相当
  • 1,000株以上:2,000円相当

のクオカードとなっており年1回届きます。

株価は現在500円前後なので最低単元の100株を購入した場合は5万円必要となり、利回りは1%となります。

 

配当金も振込済み

黒谷では配当金も出しており、1株当たり半年ごと(2月、8月)に7.5円ずつ、100株保有者なら年間で1,500円受け取れます。利回りは約3%

今回私は8月末の分だけをもらったので、750円の配当金が受け取れました。

 

 

証券口座には優待の到着と同じタイミングで配当金が振り込まれており、税引き後だと599円が振り込まれていました。

 

黒谷 (3168) 配当金

 

配当金と優待を合わせた利回りは4%近くになるので、利回りだけを見たら投資対象としてまずまずのレベルですね。

 

筋肉質な財務基盤を目指す

株主優待と一緒に送られてきた第33次年次報告書によると、黒谷では筋肉質で強固な収益基盤の強化を目指しているそうです。

 

黒谷 年次報告書

 

何を言っているのかよくわかりませんが、仕入れルートを増やしたり自己資本比率を上げる、ビジネスモデルを転換するなどの施策を行っているそうで、銅価格の変動により収益が右往左往する状況から脱したいという思いがあるようです。

 

黒谷の事業内容の記事にも書きましたが、黒谷は銅の価格変動により収益が上下する会社です。

www.moneymics.com

 

世界経済の成長スピードが落ちたり新興国リスクが高まったりしている状況では、非常に不利なビジネスモデルとなっています。

リーマンショック後の景気が良い時代に上場してしまったため、世界経済に連動して株価が上下する現状を好ましく思っていないのでしょう。

 

ホームページは更新停止中(ネットに疎い)

黒谷について改めて調べなおしてみると、ホームページの更新が滞っておりITには疎い会社だということがわかります。

たとえば業績と今後の成長戦略のページを見ると、説明資料に用いられているデータが2014年以降更新されていません。

IR(投資家向けのニュースリリース)は更新されていますがそれ以外の部分は放置されており、ITには疎いことがわかります。

また、ホームページの常時SSL化(URLの頭がhttps~にすること。セキュリティが強化される。)にも対応しておらず、IT担当者の不在が想像されます。

 

もちろん黒谷の現在の事業には関係ないことなのですが、「時代の変化に対応しきれていない」「時代の流れに対応する気がない」といったネガティブなイメージにも感じられました。

 

市場変更を果たしたがネガティブニュースが今後の課題

以上、黒谷(3168)の優待到着と配当金の振り込み報告、気付いたことについてでした。

 

黒谷はいまのところ優待・配当を継続できていますが、株主数が1万人を越えるようになり、2018年には東証一部への市場変更も果たしています。

事業リスクを考えるとかなり無理をしており、今後は減配や優待改悪・廃止といったネガティブニュースが出やすい銘柄です。

私は優待目的で保有していますが、これから買う方は株価や将来的なリスクをよく考えてから買うことをおすすめします。

 

参考リンク:

優待や配当金目的で銘柄選択をする際は、企業側の負担を考慮に入れないと、後で優待廃止や減配による株価下落のダメージを受けることになります。企業側の負担を計算する方法は下記記事を参考にどうぞ。

www.moneymics.com