黒谷(3168)から定時株主総会招集通知が届いたので、黒谷の事業内容や人事、配当金や優待についてまとめてみました。

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黒谷とはどんな会社か?株価は冴えない

黒谷は銅のスクラップを回収・加工したり、原料となる銅の塊を顧客のニーズに合わせた形状・重量に加工して販売したりしている会社です。

そのため、黒谷の株価は銅価格に連動して上下する性質をもっています。

 

黒谷 (3168) 株価チャート

黒谷 (3168)の株価チャート

銅先物(COMEX) 値段

銅先物(COMEX)のチャート

 

黒谷は2011年上場なのでそれ以前のデータがありませんが、

  • 2009年~2011年ごろ
  • 2017年

の銅価格の上昇に伴って黒谷の株価も上昇していたことが伺えます。

 

昨年(2017年)は銅の値上がりとともに黒谷の株価もよく伸びたのですが、銅価格が下落に転じたことから黒谷も株価が下落。

配当と優待の利回りが高まったことにより私は購入しました。

たしか将来的には株式分割するような話があった気がしますが、いまだに分割されてないので別の銘柄と勘違いしていたかもしれません。

株価は銅価格に連動して冴えない状況が続きます。

 

銅のような資源は中国などの経済発展とともに需要が増大。

需要と共に価格が上昇する傾向にあるのですが、中国経済の減速とともに銅の需要も減少。黒谷の株価も下落しています。

 

黒谷の配当金・株主優待の内容と利回り、権利確定日

黒谷では配当金と株主優待を配布しています。

配当金は1株当たり年間で15円程度。100株保有で年間1500円くらいになる予定です。

配当金は年2回に分けてもらえます。配当金利回りは株価500円の時で3%

 

株主優待は500円のクオカードが100株以上~の保有者に配られます(利回り1%)。

優待の権利確定は8月の年1回なので、次回は2019年の8月27日です。

 

11月中旬時点で配当金も株主優待ももらえていないので、配当金の振り込みや優待発送はこれからみたいですね。

 

黒谷は銅需要と新興国の経済発展に連動する銘柄

事業リスクについても触れておきます。

黒谷は先ほど書いたように、株価が銅の価格に連動しています。

銅の価格は新興国の経済発展、言い換えれば銅需要に連動しているようなものです。

そのため、新興国での経済発展が止まれば銅の値段も値下がりし、同時に黒谷の株価も下がります。

 

数年前までは中国の経済発展が凄まじかったですが、いまは減速中であり銅の需要もあまりありません。必然的に銅の値段は下がり黒谷の株価も下がっています。

 

今後、中国と同じ規模の経済発展をする国や地域が現れるのかは不明ですが、銅の需要がない限り黒谷の株価が上がることはなさそうです。

私は含み損を抱えている状態なのですが、マイナス30%が報われる日が来るのか?新興国の経済発展に期待したいと思います。

黒谷 株価 含み損

 

黒谷ファミリーによる一族経営の可能性

他の事業リスクとしては、大株主に創業者一家がズラリと並んでいることが挙げられます。

 

経営陣には黒谷ファミリーが少なく、また事業もしっかりと行っていることから「節税のために起ち上げた会社」という可能性は低いですが、大株主には黒谷家の人々が多数いることから、経営陣と株主との間で経営方針が対立した際には問題が起こるかもしれません。

 

また、主な借入先には北陸銀行が入っているのですが、地方銀行はどこも本業が赤字になっています。

銀行側から「借金を早く返せ!」と言われた場合には、資金繰りが厳しくなることも予想されます。

副社長が元・北陸銀行の人なので実質的な天下り先として機能していますが、いよいよ銀行が危ない!となった場合には一蓮托生で道連れにされるリスクは捨てきれません。

 

黒谷には他にも北陸銀行の取締役だった人や元税務署長、現在黒谷の監査法人を務めている「トーマツ」の元社員が取締役に在籍しており、なかなかキナ臭い人事配置をしています。

私個人としては利益が出ていればどうでもいいのですが、粉飾決算や会計上のトラブルを潜在的に抱えていると言えるでしょう。

 

富山だから行けないよ 

以上、黒谷(3168)の事業内容やリスク、株主優待・配当金についてのまとめでした。

 

余談ですが、黒谷は富山県に本社があります(事業所は新潟)。

株主総会も富山駅近くで行われるため、出席できる株主は少ないでしょう。

キナ臭い人事をしている会社が地方で何をしているのか?どんな総会をするのか?

気になるものです。

 

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