サラリーマンの収入が増えない現代では、株式投資などで資産を作っていくことが求められています。また公的な年金だけでは心もとなく、老後に不安を持つ30代は多いです。

だから30代の今こそ株式投資を始めて、将来に対する不安を減らしましょう。

ここでは、30代におすすめの高配当株投資について紹介します。またメリットだけでなく、注意点についても取り上げてみます。

30代の今こそ株式投資を始めよう

現在人手不足になっている企業が多い中で、サラリーマンの給料はほとんど増えていません。その理由の1つとして、経営者が賃金を上げたがらないことが挙げられます。

なぜなら世界的な経済ショックや企業間での競争激化に備えて、お金を貯めこみ続けている企業が多いからです。

収入が上がらない今こそ、株式投資で収入アップと資産形成が必要なのです。30代の若いうちから株式投資を実行することで、着実に資産を築き上げていきましょう。

高配当株投資で資産を増やそう

30代におすすめの株式投資の1つに高配当株を狙った方法があります。

配当とは企業が事業を通じて得た利益を、保有する株数に応じて株主に還元するお金のことです。企業によって配当金を出すところと出さないところがありますが、年に1~2回(企業によっては年4回)もらうことができます。

また、投資元本に対してどれだけの配当を得られるかを示す配当利回りを参考にして株を買う人が少なくありません。例えば100万円で配当利回り3%の株に投資すれば、年間で3万円の配当金が得られます(ただし、そこから税金が引かれます)。

配当利回りの高い株を高配当株と呼んでいます。高配当株の明確な定義はありませんが、配当利回りが1~2%台の企業が大半を占めているなか、3%を超える銘柄や5%を超える銘柄もあります。高配当株投資こそ収入を増やし資産を築く、おすすめの株式投資と主張する声もあります。

では、なぜ高配当株投資がおすすめかといえば、その理由は大きく2つあります。

1つ目は、利益を株主に還元しろという圧力が高まっている点が挙げられます。

特に外国人投資家からのプレッシャーが高いといわれています。グローバル化が進んでいる今では、外国人投資家の株式保有率が増加傾向にあるため、彼らの声を無視できなくなっているのです。また政府が株主の権利を重視した政策を取っていて、企業に対して配当を増やすように促しているといわれています。

このように配当を増やす流れとなっているため、高配当株を狙った株式投資が注目されています。

 

2つ目は資産を取り崩さずに、年金の不足を補えることです。

現在の日本で、老後に不安がない人はごく少数です。特に30代の若い世代の多くは、「公的な年金だけでは暮らしていけない」と感じているでしょう。しかも年々寿命は長くなってきていて、長生きリスクに備えるためにも若いうちから老後資金を用意していかなければなりません。特に独身の人ほど、早くから長生きリスクに備えておくと良いです。

そこで高配当株投資を続けておくことで、自分年金を作ることが可能です。上手に高配当銘柄を選ぶと、20~30年かけて投資元本を回収することができます。その後は資産を減らすことなく、毎年配当を受け取っていけば良いのです。

30代のうちから少しずつ高配当株投資を行い、着実に受け取る配当金を増やしておけば、独身であっても老後資金の心配が大きく減るはずです。高配当株の中には10万円以内で買えるものもあるので、 株初心者でもとっつきやすいです。

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高配当株投資の注意点とは

ところで高配当株投資には注意点があり、大きく4つのポイントがあります。

第1は受け取った配当金には税金がかかることです。

株式の値上がりで得た利益と同じように、受け取った配当金も約20%の税金がかかります。例えば配当利回りが3.75%の株式の場合、税引き後は約3%になってしまうことは知っておくと良いです。

第2は高配当株投資だけで生活したいのであれば、それなりの投資元本が必要となる点です。

もし配当利回り3.75%(税引き後は約3%)の配当株投資で、年間60万円の配当金を得るためには60÷0.03=2,000万円の投資元本が必要となります。30代でいきなりこれだけのお金を用意することは難しいので、少額から少しずつ投資していくことをおすすめします。ただし上手に高配当銘柄を選べば、増配が期待できるため得られる収入は増えていきます。

第3は株価によって配当利回りは変化することです。

配当利回りの計算方法は、1株当たりの配当金額÷株価で求められます。配当金額が変わらない場合、株価が高くなれば配当利回りは下がり、逆に株価が下がれば配当利回りは上がります。

つまり配当面でいえば、株価が下がった方がお得となるのです。そのため、株式の購入タイミングがとても重要です。また買った株を保持し続ける場合、増配すれば利回りが上がることになります。

第4は権利確定日の存在です。

配当金を貰うためには、企業が定める権利確定日の3営業日前である最終売買日までに株式を保有しなければなりません。一般的に高配当株は最終売買日近くなると、株価が上がる傾向があります。そのタイミングで株式を購入すると、割高になるので注意が必要です。

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株式投資で成功するためには常に勉強が必要です

株式投資はリスクが伴うものですが、そのリスクを良く勉強しておくことで効率よくお金を増やすことができます。30代の若いうちから株式投資を学べば、投資ノウハウや株の売買タイミングなどを十分に学べます。

ここでは高配当株投資について紹介しましたが、ほかにも様々な投資ノウハウがあります。試行錯誤を繰り返すことでより良い投資方法を開拓していきましょう。

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