なるほどこれがインサイダー取引か…という案件を見つけたのでご紹介します。
彡(ﾟ)(ﾟ)『ミネベアアツミによるTOBが引け後に発表された6985ユーシン…前場引け前から”ニュータイプ投資家”たちの出来高を伴った積極的な買いが入ってたみたいですね（棒』 pic.twitter.com/jZhgvYk4jz
— おけら＠臆トレManager4545 (@okera1127) 2018年11月7日
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TOB情報が漏れまくっている件
インサイダーが疑われるのはユーシン （6985）。
2018年11月7日のザラ場後、15時過ぎにミネベアミツミ （6479）による株式公開買い付け（TOB）が発表されたのですが、その情報が発表される”前”に異常な株価の値上がりをしています。
11時過ぎから徐々に買われはじめ、前日比＋12.89％で終値をむかえるという異常っぷり。
ミネベアミツミ によるTOBの発表が行われたのは15時を過ぎてからなので、約4時間前にはすでに関係者から情報が流出し、インサイダー情報によるユーシン株の取引が行われていたもようです。
11時時点ではたいしたニュースもなかったはずなのに、なぜこのタイミングでユーシン株がこんなに上昇したのか？
不思議ですね～。
ミネベアミツミによる買い付け価格は985円
ミネベアミツミによるユーシン株の公開買い付け価格は985円です。
参考：株式会社ユーシン（証券コード：6985）との経営統合に向けた同社株式に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ（P16最後の方に記載）
この価格以下でユーシン株を持っている場合は、ミネベアミツミが大盤振る舞いで買い取ってくれます。
ミネベアミツミはユーシンを完全子会社化することを目的にしているため、ユーシン株のうち全株式を買い取る予定です。
ユーシン株がPTSで暴騰
TOBで全株式が買い取られるということで、ユーシン株はPTSで暴騰していました。
インサイダー情報により11時ごろから買い集めていた人たちは、この時点ですでに他の投資家に売るなどして利益を出せているわけです。ぼろ儲け～。
買付開始は2019年1月になってからなのでまだ2カ月ほどありますが、985円以下でユーシン株を持っていれば利益が確定したようなものです。
果たしてどこから情報が漏れたのかはわかりませんが、こういうことがあるから「あなただけに耳寄りな情報をお教えします」みたいな詐欺師がいなくならないんだろうな～なんてことを考えました。
著名な投資家がいくら「独力で考え、売買の判断は自分一人でしろ」と言ったところで、実態がこれでは自力で頑張ろうなんて気は起きません。
インサイダー情報を手に入れて手っ取り早く儲けたい！と考える人と、そういう人を騙して金を巻き上げようとする詐欺師たちが生まれるだけです。
日本には一応SESC（証券取引等監視委員会）という市場の不正を監視したり告発したりする機関が存在しますが、ほとんど機能していません。
真面目にやれば必ず成果が出るとは限りませんし私もそうは思っていませんが、真面目な投資家や正直な投資家がバカを見るような仕組みを放置していては、日本の金融市場が発展することは無いだろうと感じました。
せっかく金融庁がNISAのような節税の仕組みを作って投資を活性化しようとしても、これでは意味がありませんね。
