ああ~、お金がほしい!
お金があればもっと広い家に住んで、高い車に乗って、美味しいものをお腹いっぱい食べられて、趣味にも気兼ねなくお金が使えて、幸せな人生を送れるのに!
このように考えたことがある人は多いのではないでしょうか。私も一日に3回くらいは考えてしまいます。
世の中には「お金があれば幸せになれる」「幸せになるためにはお金が必要」という価値観がありますが、本当にそうでしょうか。
自分よりもお金をたくさん持っているのに、自分よりも幸せではなさそうな人はいますし、逆に、自分よりも貧乏でお金を全然持っていないにもかかわらず、自分よりも幸せそうな人もいます。
今回はお金💰と幸福について書いてみました。
幸福度に関するハーバード大学の研究
幸福度の高い人には、どのような特徴があるのか?
この謎を解くべく、アメリカのハーバード大学が75年間という長期に渡って、幸福度の調査を行ったそうです。
実験の対象者は
- 1939~2014年にボストンで育った貧しい男性456人
- 1939~1944年にハーバード大学を卒業した男性268人
の2グループ。
ハーバード大学卒だからお金持ちとは限りませんが、両者には経済的な格差という明白な違いがあります。そして、幸福度の観点で見ると、両グループに共通する1つの特徴が見つかりました。
それは、人間関係が良好な人は幸福度が高い というものでした。
経済的に成功したから幸福度が高いわけではなく、学歴が高いから幸福というわけでもなく、また、貧乏で預金残高が少ないから不幸に感じているわけでもないということです。
お金と幸福度には因果関係がない、というのは大きな発見ですね。
「お金があれば幸せになれる」「幸せになるためにはお金が必要」と考えてしまいがちですが、実際にお金を手に入れたところで、周りに気の許せる親しい友人がいなければ、不幸なままかもしれません。家族や恋人がおらず、いつも独りぼっちで孤独感に涙を流している人は、大金を持っていても不幸なままかもしれません。
きっとあなたにも思い当たるフシがあると思いますが、なにかをするときに、一緒にやってくれる人がいるとそれだけで幸福度が上がります。
一緒にやってくれる人は友人でもいいし、家族でもいいし、恋人でもいいです。とにかく、自分が楽しんでいることを一緒に楽しんでくれる人がいると幸福度が倍増します。
お金があれば幸せな人生が送れると考えてしまいがちですが、これは大きな勘違いです。友達がいなかったり身近な人との人間関係が良好でなかったりすれば、たとえお金をたくさん持っていたとしても、幸福な人生とは言えません。
お金と人間関係を天秤にかける機会があったら、人間関係を優先した方が良い人生を送れる可能性が高いと覚えておきましょう。
私の身近な人を見ても、友達の多い人は幸福度が高そうです。
いつも幸せそうにしているから人が寄ってきて人間関係が良好になるのか、それとも人間関係が良好だから幸せでいられるのか、正確な因果関係はわかりません。しかし、幸福な人生の条件にお金💰という要素は必須ではなく、人間関係の方が必須要素であることは間違いないです。
お金をたくさん手に入れようとするよりも、友達をたくさん作りましょう。もちろん、お金を手に入れつつ、友達もたくさん作れるのがベストです。
お金で手に入れられるのは、値札が付けられているものだけ
当たり前のことですが、お金で買えるのは、値札が付けられているものだけです。しょせんは、お金で買える程度のものしか買うことはできません。
人間関係や健康、時間、信用など、いくら大金を支払ったところで絶対に手に入れられないものがあります。
売っているものしか買えないという事実がありますので、なにか選択を迷うことがあれば「これはお金を払えば買えるのか、買えないのか」を判断基準の1つにすると後悔がなくなりそうです。
ということで今回は、幸せな人生を送りたければ友達を作れ!という話をしました。
「うん、知ってた!」という方もいるかと思いますが、意外と忘れがちなことだったので書き記しておきました。年に1回くらいは読み返して、お金のせいで友達を失ったり、家族と揉めてわだかまりを作ったりしないように肝に銘じたいと思います。