飛行機などの移動手段が発達し、数十年前と比べて移動に必要な価格が安くなってきています。またインターネットや翻訳機械も発達し、1つの国に留まることなくどこの国でも生活できるような環境が整いつつあります。おそらく10年後や20年後には今よりももっと簡単に、もっと低価格で国境を越えることが可能になり、生活場所や働く場所を世界中で選べるようになるでしょう。

そんな時代において、どこの国に行っても生活費を稼げそうなスキルを考えてみました。このスキルを身に付けておけば、国を選ばずどこの国・地域でもやっていけると思います。

プログラミング

電子機器の基本的な動作を規定するプログラミング技術は世界中どこへ行っても通用します。すでに国を選ばずに仕事をしているプログラマーは存在しますし、おそらく10年後、20年後にも世界中で需要があるでしょう。

日本のプログラマーは給料が安いと聞きますが、中国やアメリカで受注すれば給料アップも可能。仕事をする場所だけではなく、クライアントの国も選ばず世界中で受注できるのが魅力です。

料理

人間は誰でも食事を摂らないと生きていけません。そしてどうせ食事を摂るのであれば、なるべく美味しい料理を食べたいものです。

料理のスキルがあれば、国を選ばずに仕事をすることができます。海外で日本料理を提供するのでもいいし、海外の料理を学んで現地でレストランを開業する、あるいは海外の料理を日本で提供する…などの方法が可能です。料理は美味しいか不味いかで評価が決まるので、外国語が話せなくてもなんとかなります。

漫画・絵画(芸術家)

画力が必要ですが、漫画や絵画も世界中でやっていけるスキルです。絵だけで食べていくのは難しいかもしれませんが、外国語が話せなくても問題ないという意味ではグローバルな仕事だと思います。

言葉の壁が無いという意味では、音楽も同様にグローバルな仕事です。

建築・大工

建築家や大工さんも世界中で通用します。現地の気候や文化に合わせた設計・建築をする必要はありますが、家はどこの国でも需要があります。そのため建築に関わるスキルを身に付けておけば、世界中どこの国でもやっていけるでしょう。

東京にある国立西洋美術館はル・コルビュジエによる設計ですが、彼はスイス生まれのフランス人です。

非言語系のクリエイターなら世界で活躍できる

グローバル化社会でどこの国に行ってもやっていけそうなスキル・職業について考えてみましたが、共通しているのは

  1. 言葉の壁が存在しない
  2. ものを造る仕事

という点です。

外国の言葉が話せないよりは話せた方が有利だとは思いますが、当記事で例示したスキルでは言葉がなくても完成品(作品)を見せることで評価してもらえます。10年、20年後でも世界中どこの国へ行っても安心して生活するためには、非言語系のクリエイタースキルを身に付けておくと良いでしょう。

「世界中どこでもやっていける」という意味では、文筆家のような言語の制限を受ける職業は不利です。もしもいまご自分が言語の制限を受ける仕事をしている場合には、非言語系のクリエイタースキルが養える趣味を持っておくと良いかもしれません。料理や盆栽、手芸など…なんでもいいので”手に職”があると安心です。