ときどき目の見えない人が主役の映画が作成されますが、そういった映画を製作する方たちが目の見えない方々に取材したときの逸話をラジオで放送していました。今回はその内容をご紹介します。健常者には無い特殊な能力についても触れており面白かったです。

目が見えない分、触覚など他の感覚が鋭い

よく言われていることですが、目の見えない方たちは視覚を失っている分、他の感覚が鋭いです。相手の体に手を振れただけで、相手の体の向きやポーズなどがすぐにわかる人もいるとか。

健常者は視覚がある分、手で触った時の感覚や嗅覚、聴覚など他の五感に頼ることがありません。しかし視覚障害者は目が見えないハンデを他の五感で補おうとするため、健常者に比べて触覚などが鋭いです。

また、健常者よりも聴覚に頼って生活している部分もあるため、ちょっとした声のトーンや息遣いで相手の体調がわかってしまったり、今何を考えているのか?を察知できたりするそうです。健常者だとすぐに騙されてしまうようなウソでも、視覚障害者にはすぐに見抜かれてしまいます。

見えていないはずなのに見えている

盲導犬を連れている方の場合、盲導犬が実質的な”目”として機能しています。

視覚障害者は盲導犬の動きを察知して自分の周囲で何が起きているかすぐにわかるため、目が見えないはずなのに健常者以上に”見えている”と錯覚するくらいです。犬の嗅覚は人間の100万倍、聴覚は4~10倍、視覚は人間よりも良くありませんが遠くのものを見る能力と動体視力に長けています。そのため盲導犬を連れていれば、視覚を失っていたとしても健常者以上に周囲の状況を把握することができるそうです。

一般的には犬を人間の視覚代わりに使役しますが、視覚障害者によっては「鳥」で周囲の状況を把握する方もいるとか。

どうやって鳥を使うのかというと、鳴きながら飛んでいる鳥が電線に止まるとそこで鳴き声が移動しなくなるため「あ、ここに電線があるんだな」とザックリと判断したり、時間帯によって微妙に鳴き声の調子が異なるので時計代わりに使ったりすることもあるそうです。

健常者には想像できないような方法でこの世界のことを把握しようとしており、とても興味深く感じました。

視覚障害者が見ている世界に興味が湧きました

私は目が見えるのでどこまでも続く暗闇の世界のことを想像することしかできません。しかし盲目の方が主役の映画を見たり、そういった映画を取材する方たちの話、そして実際に目が見えない方たちの話を聴くことで彼らがどうのようにして世界を見ているのかを知ることはできます。今回もラジオで聞いた話でしかありませんが彼らの世界の一部を覗き見ることができ、とても面白かったです。

来年は東京でパラリンピックが開催されます。視覚障碍者が主役のスポーツもあるので、ぜひ観戦したいと思いました。